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ガルム(garum)は、古代ローマの魚醤。当時のローマにおいて主な調味料として使われていた〔(R. Zahn), ''Real-Encyclopaedia der klassischen Altertumswissenschaft'', s.v. "Garum", 1st Series 7 (1912) pp. 841-849.〕。 ローマ世界で最もよく使われたが、発祥は古代ギリシアで、ギリシア語のガロス(''garos'')またはガーロン(''gáron''、γάρον)を語源とするが、その語源は不明である〔:el:wikt:γάρος〕。 == 概要 == 魚の内臓を細切れにし、塩水に漬けて発酵させて作る。完成品はまろやかで繊細な風味だが〔''nobile garum'' in マルティアリス, ''Epigrams'' 13.〕、発酵中はひどい臭いがするため、ガルム生産者は近所から苦情が来ないよう都市の郊外で生産した。等級によってガルムはローマ庶民の日常の食品ともなり、富裕層向けの高級品ともなった。最高級のガルムはキャビアほどではないが、高級な香水と同程度の価格で取引されていたという〔Toussaint-Samat, ''The History of Food'', revised ed. 2009, p. 338f.〕。古代ローマのレシピを編纂したアピキウスに掲載されている料理のほとんどにはガルムが使われている。同書には腐敗したガルムを美味しくするテクニックも記載されている。 ワイン(東ローマ帝国ではワインとガルムを混ぜたものをオエノガルム ''oenogarum'' と呼んだ)、酢、コショウ、油などと混ぜて、茹でた子牛肉、ムール貝の蒸し物、はては洋ナシと蜂蜜のスフレのような料理にまで使った。ガルムを水で薄めたヒュドロガルム (''hydrogarum'') はローマ軍団に供給されていた。大プリニウスの『博物誌』によれば、蜂蜜酒のような色にまで薄めたものをそのまま飲料として飲んだという〔Pliny, ''Historia Naturalis'' 13.93.〕。古代ローマではこれが万病に効く薬とされていて、犬による咬傷、赤痢や潰瘍にまで効くとされていた。さらに化粧品の材料としても使われ、脱毛やそばかすの除去にも使われた。ガルムは慢性的な下痢や便秘にも効くと考えられていた〔Curtis, Robert I. (1984) "Salted Fish Products in Ancient Medicine". ''Journal of the History of Medicine and Allied Sciences'', XXXIX, 4:430-445.〕。 セネカはコルドバ出身だが、ガルム・ソキオールムが高騰する様を見て次のように記している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ガルム (調味料)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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